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馬三郎25時

競馬界に一石を投じる個性派コンビに注目

 一昔前、あるベテラン記者からは「松っちゃんはニヒルやなあ」とからかわれ、久しぶりに会った友人からは「相変わらずアンニュイな感じですね」とまで言われていた私だが…性格が変わったのか、最近は“熱血漢”に憧れを抱いている。

 そんな最中、遅まきながらも意気投合したのが“現役ナンバー1の個性派”ナムラクレセントを担当する房野陽介助手だ。地味な血統でフォームは不細工、気分屋な性格…そんなクセ馬を操るこの男、とにかく熱い。久々にどっぷりと話し込める男と知り合えて、つまらないと感じていた競馬が少し楽しみになってきた。彼の素晴らしさは“競馬ファンとしての自分”を持っているところ。ショーマンシップを大切にする姿勢は、取材する側の私も見習わなければならないと思った。

 そんな個性派コンビが阪神大賞典で悲願の重賞タイトルを手にした。クレセントの一番のファンと自負する彼が発するひと言ひと言が、枯れかけていた私の競馬愛に染み渡った。「重賞に使う馬は大体決まった勝負服じゃないですか。外国人ジョッキーがメチャクチャうまいことも分かっていますよ。でもね。そんな競馬ばかり見て本当におもろいですか?ファンは本当に感動するんですかね?ちょっと違うと思うんです。僕は日本人ジョッキーが乗るこの馬で、強い馬を負かすことだけを考えていますよ」。

 JRAに籍を置く彼でさえ、格差が広がった今の競馬シーンは“つまらない”と感じている。だからこそ、クレセントのような個性派の必要性を感じている。次に見据える天皇賞・春は、厳しい戦いが予想される。だが競馬を盛り上げるため、房野助手の闘志はメラメラと燃えている。積極果敢に攻める熱い走りで、ファンの心をグッとつかんでほしい。

(関西デイリー・松浦孝司)

2011年04月05日