馬三郎25時

シスコンパワーで波乱演出!?

　体は丈夫で健康だけには自信があったが、少し前風邪をひいて体調を崩してしまうことに…。それでも「まぁ、寝ていればすぐに治るだろう」と軽く考えていた。しかし、それが甘かった。一向に回復する気配がないのだ。「なぜ？」と考えた末に、たどり着いた結論は“年”。４のつく大台を目前に控えたうえに、普段の運動もおろそかになり、思っている以上に体力が低下していたということだ。最近は週イチでウォーキングをしているのだが、果たしていつまで続くのやら。

　そんな確実に老化の道を突き進んでいる私に対して、競走馬たちは高齢になっても本当に元気。例えば、南井厩舎のタマモナイスプレイ。ピカピカの馬体で７歳馬とは思えないくらい若々しいのだ。「２歳のころに大ケガをしている馬だし、体質は弱い方なんだけど、この年まで本当によく頑張ってくれている。えらい馬です」と、鶴田厩務員もほめちぎっていた。

　「ただ、困った癖がひとつあるんです」とポツリ。何かというと「妹（現ＯＰ馬のチャームポット）が好きすぎること。いっしょに運動していると、すぐそばに寄っていくんですよ」とのこと。40戦もしている古豪が、まさかシスコンだったとは…。

　ちなみに、２頭とも次走は中京記念を予定。近走はひと息のナイスプレイだが、最愛の妹の前でいいところを見せようと頑張っちゃう可能性がある…かもしれない。　

（栗東想定班・森田真司）

2012年06月23日