1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

オグリを筆頭に芦毛を悩ます病気

 3日に急死したオグリキャップを追悼するファンが、毎日100人以上も新冠・優駿スタリオンSを訪れている。当初は馬房前に設けられていた献花台は、予想を上回るファンの殺到で放牧地に隣接する公園へ5日に移動。6日には高橋はるみ北海道知事も献花に訪れた。また「お別れ会」が29日に新冠町のレ・コード館で開催されること決まり、一般参列も可能となる。

 25歳という年齢は“早世”とは言えないが、大型家畜医療技術が発達している現在では“長生”ではない。放牧地での骨折事故を完全に防ぐことは難しいが、年齢的に走り回ることがなかったオグリキャップの場合は、単なる事故以外の要因があった可能性がある。オグリキャップは数年前から芦毛馬特有の黒色腫(メラノーマ)に侵されていた。シービークロス(17歳で死亡)の死因として知られているが、シービークロスの場合は解剖の結果、脳にまで転移していたことが死因となった。オグリの場合も、転移によって異常な行動が引き起こされたり、衰弱につながった可能性も否定はできない。

 死因がはっきりとしない、保険に加入している現役シンジケート種牡馬でなければ滅多に解剖は行われないが、黒色腫の発生率が高い芦毛馬は、タマモクロス19歳、メジロマックイーン19歳、ホワイトストーン11歳など早世が目立つ。彼らも黒色腫の影響を受けていた可能性はある。黒色腫は詳細な発生メカニズムが解明されておらず、治療も手術による腫瘍除去しか方法がないと言われている。オゾン層の破壊で紫外線がさらに強くなっているだけに、紫外線の強い時期には日中の放牧を避けたり、夏場も薄手の馬服を着用させるなどの工夫が必要になってくるのかもしれない。

2010年07月09日