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ばんえい競馬には若きスターが必須

 3月25日に帯広競馬場で、ばんえい競馬最大のレース「第44回ばんえい記念」が行われた。1着賞金500万円もばんえい競馬では破格(一般レースは5?6万円、特別でも12?13万円)だが、何よりも1000キロ(牝馬980キロ)の重量で競われる究極の力比べは迫力満点で、このレースだけは競馬場で応援するというファンも多い。この日も厳しい寒さの中、4085人が詰めかけた。

 レースは1番人気のニシキダイジン(牡11歳)が第2障害を先頭で降りると、その後もノンストップでゴール板を駆け抜けて、2着フクイズミ(牝11歳)に19秒9差をつけて圧勝。10年に続いて2年ぶり2度目の制覇を果たした。降雪の影響で馬場水分が5・1%になり2分34秒0のスピード決着(例年は4?5分台)になったが、それでもニシキダイジンの王者らしい走りはファンを堪能させた。

 だが今後のばんえい競馬を考えると不安も多い。ニシキダイジン、フクイズミ、そしてしんがりに敗れたもののゴールを大拍手で迎えられたトモエパワー(牡12歳、07?09年ばんえい記念勝ち馬)のスーパーホース3頭は、このレース限りで引退する。3着のナリタボブサップ(牡10歳)、熱発で回避した昨年の年度代表馬カネサブラック(牡10歳)は現役を続けるものの、トップホースの不足、高齢化はさらに進んでいく。

 4月の新年度からは業務委託先がこれまでのオッズパークばんえいマネジメント(OPBM)から、旭川市の情報サービス業コンピューター・ビジネス(CB)に変更される。この変更にはさまざまな事情があったが、実質的な運営赤字をOPBMが全額負担して、表面上は単年度黒字を続けていた運営に無理があったことも確か。主催者は2013年度に実質での単年度黒字を見込んでいるが、実現させるためには新たな若きスター誕生が必須となる。

2012年03月30日