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秋華賞・春の無念を晴らした!ショウナンパンドラがV
牝馬3冠の最終戦「第19回秋華賞・GI」(芝2000m)は19日、京都11Rに17頭(パシフィックギャルは競走除外)で争われ、3番人気のショウナンパンドラ(栗東・高野)が直線でインを突いて抜け出し、1分57秒0のレースレコードで快勝。クラシックに出走できなかった春の無念を見事に晴らし、待望の重賞初VをGIの大舞台で成し遂げた。1番人気のヌーヴォレコルトは追い上げ及ばず首差の2着に惜敗。さらに1馬身1/4差の3着には4番人気のタガノエトワールが入った。
自分を信じ、馬を信じた。好スタートを決めると中団の9番手に。馬場のいい内でじっくりと脚をためた。その位置は最大のライバル、ヌーヴォレコルトの前。そして、直線ではインを強襲した。前方にあいたわずかなスペースに鋭く入り込み、浜中は懸命に手綱をしごいた。着差はわずかに首差。岩田&ヌーヴォレコルトを封じ込む金星でGI初制覇だ。
「理想の位置でロスのない競馬ができました。外からヌーヴォが迫ってきたので最後は必死でした。何とか(国本哲秀)オーナーにGIを、という気持ちがありましたから」と、この勝利でJRA年間100勝を達成した鞍上は顔を紅潮させた。
昨春、安田記念でショウナンマイティに騎乗した浜中は岩田騎乗のロードカナロアから不利を受けて2着。浜中は悔し涙に暮れた。「自分の騎手人生の中でマイティの存在は大きい。乗せ続けてもらって結果を出せなかった」。くしくも今回の相手も岩田だった。負けたくはなかった。それ以上にオーナーへ戴冠をプレゼントしたかった。
牝馬3冠の最終章で素質が一気に開花。「次走は馬の状態を見て考えます」と高野師は次なる目標への明言を避けたが、エリザベス女王杯(11月16日・京都、芝2200m)あたりが濃厚か。ジョッキーと指揮官の強い気持ちが結実してGIへとたどり着いた。この熱い思いを持続させてパンドラがさらに飛躍する。
最内から抜け出して秋華賞を制したショウナンパンドラ(左奥)=京都競馬場
2014年10月20日
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