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【高松宮記念】追い切り(2)アンバルブライベン

 アンバルブライベンの最終追いはソフト仕上げだった。前半の2Fはほぼ15-15。遅過ぎて行きたがる仕草も見せたが、何とか我慢した。しまいをサッと伸ばし、4F56秒8-41秒7-12秒8。名前の由来(ボールをキープする=独語)通り、シュート態勢には入らなかった。全ては本番のためだ。

 福島信師は「先週、49秒6の速い時計を出した。シルクロードSの時と同じパターン。5歳秋から精神面がタフになった。ペースに関係なくハナを切ってこそ持ち味が出せる。それで負けたら仕方がない」と順調さを確認し逃げを宣言した。

 自分の競馬を貫くだけ。言うはやすく行うは難しだが、忠実に実行してきた。8勝は全て直線が平たんに近いコース。急坂がある阪神や中山、そして左回りでは結果が出ていない。だが、今の充実ぶりなら克服可能では、と期待させる。

 田中健は「動きはいつもの感じ。1完歩目が速いので、スタートだけ気をつければ、あとは何も考えないで済む。中京で逃げ切るのは大変だが、苦しくなっても他がくれば踏ん張る馬。期待を持って乗ります」と、追っ手を振り切るイメージを描く。

2015年03月27日