連勝中のアンビシャスが古馬撃破に挑む。春の共同通信杯ではリアルスティール、ドゥラメンテに次ぐ3着と高い能力は証明済み。秋のGI戦線が楽しみな存在だ。栗東坂路の1週前追い切りは、一杯に追われ4F51秒0-12秒6。攻め駆けするタイプとはいえ、動きの良さが目立った。「本数はやってきたし、ビシッとやった1週前の動きも良かった。予定通りに来ている」と音無師。「今回も前半は折り合いを重視。しまいにかける形になるが、古馬が相手だからね。うまく展開が向いてくれれば」と前を向く。斤量面でも有利な3歳馬。引けは取らないはずだ。

　着実に力をつけてきたステファノス。春は香港GI・クイーンエリザベスII世Cで2着に入るなど、GI制覇も手が届くところまで成長した。「香港遠征ではよく頑張ってくれた。あれでひと皮むけたらと思っている。ここに照準を絞ってやってきたし、どこまで成長しているか」と藤原英師。栗東CWで6F83秒9-11秒9(一杯)をマークした1週前追い切りを見届け、「正直、もう少しかかるかも。ここを叩いて天皇賞・秋やけどな…」と指揮官の表情はさえないが、ひと追いごとの良化は顕著。今週の追い切りでレースにはきっちり間に合いそうだ。

2015年10月06日