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【東スポ杯2歳S】切れた!スマートオーディンが差し切る
名馬の登竜門「第20回東スポ杯2歳S・GIII」(芝1800m)は23日、東京11Rに11頭で争われ、新種牡馬ダノンシャンティ産駒の4番人気スマートオーディン(栗東・松田国)が父譲りの鋭い末脚を発揮して重賞初制覇を達成した。前半1000m通過が62秒4のスローペース。前半は後方2番手で待機し、直線までじっくりと脚を温存。最後は大外から内の各馬を一気にのみ込み、鮮やかに突き抜けた。勝ちタイムは1分49秒5。1馬身差の2着は2番人気のプロディガルサン、さらに首差の3着には6番人気のマイネルラフレシアが入った。なお、1番人気のロスカボスは好スタートを切って好位につけたものの、直線は伸びを欠いて8着に終わった。
このレース3勝目の武豊は落ち着いた手綱さばきで他馬の後ろに入れて折り合いに専念。最後の瞬発力を引き出した。「期待通りの切れ。すごく伸びましたし、すごい切れ味でした」と笑顔を見せた。
父も管理した松田国師は「父は(その父の)フジキセキのコピーのような形だったけど、オーディンは長めに出ていて父よりも余裕がある」と説明。その分、距離に融通が利くと分析する。ダービー2勝の名伯楽は「年が明けてもファンから応援してもらえるように」と来年のクラシックへの飛躍を思い描いた。
「かなりいい馬ですね。(クラシックも)期待を持てますよ」と武豊も素質を絶賛。今後は未定だが、来年に向けて夢をつないだ。皐月賞、そしてダービーへ-。卓越した瞬発力の持ち主が、世代の頂点を目指していく。
父譲りの切れ味を発揮したスマートオーディン(中)が重賞初制覇=東京競馬場
2015年11月24日
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