馬三郎25時

佐野裕樹

コンドームが象徴する？新人・三浦騎手と母のきずな

　先週の土曜10Ｒ・潮来特別で早くも初勝利を挙げた三浦皇成騎手。「チャンスを与えてくれた関係者に感謝します！」と河野師に抱きついて涙した姿は、実に感動的だった。日曜は落馬のアクシデントに見舞われたが、大事には至らず、今週は予定通り騎乗する。

　さて、この三浦騎手。競馬学校時代から『かなりの逸材』と評価されていた。競馬学校の関係者は「性格はまじめだし、技術も素晴らしい」とベタ褒めだったが、１つだけ面白いエピソードがある。それは、財布の中に?コンドーム?を隠し持っていたという話だ。

　三浦騎手は「お守りとして持っていました」と言うが、発見した教官は驚いてすぐに母親へ連絡したそうだ。ところが、母親は「私が持たせました。何が悪いんでしょうか？何かあってからでは困りますからね」と予想外の返答。これには教官も言葉を詰まらせてしまったらしい。

　息子に?コンドーム?を持たせることができる母親なんて、果たして何人いるだろうか？海外では当たり前のことかもしれないが、日本ではそこまで教育ができる母親はいないだろう。

　「母親を喜ばせたい」と口癖のように話す三浦騎手。そこには親子のきずなが、がっちりと結ばれている気がした。筆者も今年の母の日くらいは、親孝行をしようと思っている。

（美浦時計班・佐野裕樹）

2008年03月07日