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馬三郎25時

西浦師 中山の呪縛ついに解いた

 不思議な縁だ。3月30日に行われたスピカS。ヒカリシャトルは3連勝を飾って、オープン入りを果たした。単なる1勝ではない。中山コースだから価値がある。開業13年目を迎えた西浦厩舎が中山に参戦したのはわずか15戦。ここ3年で3頭の出走と、自然に足が遠のいていた。「レース前は不安で仕方がなかった。このコースは勝っていないんだから。負けていたら、また中山に使うのが嫌になっていたかもなあ」。苦手コースを克服し、西浦師はホッとした表情を見せた。
 騎手時代はJRA通算635勝(重賞26勝)を挙げた。ミスターシービー、シンボリルドルフの3冠馬2頭を退け、10番人気の伏兵カツラギエースを勝利へと導いた第4回ジャパンC。日本調教馬として初めて同レースを制し?世界のニシウラ?とも呼ばれたほど。そんな腕達者も、中山では勝ち鞍を挙げることができなかった。「不思議と燃えなかった。東京と中山では気持ちが違ったんだ」。ヤエノムテキで制した88年皐月賞も、舞台は東京コースだった。呪縛(じゅばく)を解いた。これからは活躍の場が広がるだろう。
 ヒカリシャトルの姉プレシャスフラワーはSS産駒で北海道市場取引馬。過去最高額1億7000万円の値がついた。当初は田原厩舎でデビュー予定だった。当時の番頭だった柳田助手がこう振り返る。「ボルトを入れるケガさえなければいい成績を挙げていただろう。いい馬だったから」。そんな仕上げ人も今は西浦厩舎の番頭だ。これも縁だろう。昨年、騎手を引退した本田師。ステッキを置く日に勝ったのもこのヒカリシャトルだった。そんなエピソードが、出世する?何か?を感じさせる。
 このあとはメトロポリタンS(26日・東京)→金鯱賞(5月31日・中京)か目黒記念(6月1日・東京)→宝塚記念(6月29日・阪神)のプランが組まれている。サラブレッドの1頭1頭に、それぞれの縁がある。これからも“ヒカリ”を放つ馬たちを追い続けたい。
(関西デイリー 井上達也)

2008年04月22日