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馬三郎25時
玉川祝
一皮も二皮もむけた千葉直人騎手に注目したい
記者仲間の中で「こいつは天才なのでは…」と今ささやかれている騎手がいる。三浦皇成?いやいや、それは世間一般でのこと。記者たちが注目しているのは、3年目の千葉直人騎手だ。とにかく春の東京開催に入ってから、初出走や人気薄の馬を勝たせたり、1日2勝を挙げたり、その活躍ぶりは目を引くばかり。
成績は人格も変えるのか?最近彼と話をしていても、自信に満ちあふれている上、コメントもとんちんかんな面がなくなり、非常に的確になってきた。短期間ながら一皮も二皮もむけたのは、紛れもない事実だろう。
そのきっかけを彼に聞いてみると「ある先輩騎手の助言が大きかった」と言う。それは「リズム良く走らせて、流れに乗ること…これを一番に考えろよ」との言葉だったそうだ。当たり前のような言葉だが、キャリアの少ない騎手には「できそうで、できない」ことらしい。
実際、彼も以前はがむしゃらに乗っていた時が多く、結果がまったくついてこなかった。しかし、その言葉を心がけてからは「レース中も周りがよく見えるようになったし、動く位置も徐々にだが分かるようになってきた。それが今、調子のいい原因ではないかな」と分析していた。
まあいずれにせよ、デビュー前から師匠の成島師に紹介されて陰ながら応援してきたジョッキーだけに、筆者にとってはこの活躍は喜ばしい限り。だが、彼には今の成績に満足することなく、重賞の常連になるような騎手を目指してこれからもまい進してほしい。
(美浦想定班・玉川 祝)
2008年06月05日
著者紹介
玉川祝
1962年7月16日生まれ、東京都出身。美浦想定班。現場取材を開始してはや20年。築き上げた人脈を駆使して毎週当たり馬券を探し続けている。パチンコ、パチスロも愛し、日々がギャンブル。むろん収支は大プラス。血液型A。
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