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馬三郎25時

安川時男

華があるコンビが桜の舞台へ

 美浦トレセンの桜が満開を迎えた。鶴谷大先輩などは水曜の午後から「花見だ、花見」と落ち着かない様子だったが、冷たい雨が降っていると知ると「何だ、仕方がないな。まあ花はなくとも酒さえあればいいのよ、なあ安川」ですと。そそくさと自室にこもり、いつものように酒盛りを始めてしまった。

 春とは思えないほど寒い日が続くが、自然界は着実に季節の移り変わりを教えてくれる。ツバメが飛来し、人間の歯ぎしりのようにさえずる。近所の川には霞ヶ浦から大きなフナが遡上(そじょう)してきた。そしてトレセンではエンジ色の桜花賞ゼッケンが揺れている。

 アプリコットフィズを見る小島太師の目がとても穏やかだ。02年に2着だったブルーリッジリバーは栗東に滞在させた師だが、今回は手元に置いてじっくりと調整してきた。「環境の変化に敏感でね。慣れてきたところでまた違う場所に行くにはリスクがある。それなら美浦から直接、競馬場に入ろうと。なるべく滞在時間を短くしたいんだ」とこん身の仕上げに持ってきた。

 「馬自身の状態はデビュー以来最高と言える。あとは輸送後に今の出来をキープできるかどうかに尽きる」とやるべきことはやったという表情。師とフィズには華がある。

(美浦想定班・安川時男)

2010年04月09日

著者紹介

安川時男

安川時男

 年に2カ月の北海道出張を生きがいに、美浦では坂路、北馬場、南馬場と老体にムチ打ち自転車を駆る日々。コメントの内容よりも話し手の表情を重視。来ない穴馬券は昨年限りで買わないことにした。広島県出身、A型のおとめ座。