馬三郎25時

藤田浩貴

期待馬の復活劇

　アドマイヤメジャーが先週の下鴨Ｓを圧勝。抜け出す時の速さは重賞、いやＧ?をも狙えるところにきたと感じた。杉村助手は早くからその素質を見抜き、初勝利を挙げる前から将来は大きいところを狙える馬と常々と言っていた。今回のレース前も「目方は変わってないけど、筋肉の付き方が良くなっている。去秋よりも調教をしっかり積めたし、条件戦なら楽に突破してもらわないと困る」と強気だった。

　今週も開口一番「言った通りだっただろ。あの勝ちっぷりなら宝塚記念を使わなければしょうがいないだろう」と冗舌。続けて「去年の同時期に阪神の２２００ｍを１２秒台で楽勝しているが、あの時と比較しても力をつけているのは明らか。今なら１１秒台では走れるだろうし、そうなれば必然的に勝負圏内だろう」と見通しを語ってくれた。

　条件戦を勝ったばかりで現時点で出走可能かどうかはわからないが、例え今回出られなくても秋には古馬の王道を路線を歩んでいることだろう。

（栗東想定班・藤田浩貴）

2010年06月13日