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影響の大きいウラハコの短縮
北海道開催が今週で閉幕するが、今年はひとつ大きな変化があった。裏函(札幌開催中に函館競馬場がトレセン代わりとして利用されること)の期間が例年よりも2週間も短くなったのだ。この理由はコスト削減のためと聞いているが、弊害として出走頭数が少なくなり、いまひとつ盛り上がりに欠けた。今週は頭数こそそろっているものの、連闘や格上挑戦、適性とは全く違う条件での出走が多い。
また、ある関係者は「札幌のダートは下が硬いので、2歳馬はダメージを受けやすい。函館から札幌に移動したら、すぐにソエが出たなんて話はたくさん聞くし、これでは期待の大きい馬を北海道で使うのは難しくなってくる。そういう意味でもウッドがある函館の存在は大きい。来年からはなんとかならないかな」と頭を悩ませる。
それと裏函の最終週は『札幌に移動する馬は水曜、トレセンや牧場に移動する馬は木曜』というルールもある。これに対して「通常なら水曜に追い切るが、輸送当日に追い切るのはリスクが高い。全休明けの火曜は馬のテンションが高いし、移動後だってそう。たった1日の違いで調整の難易度が格段に上がるんだ。特に今年は変速開催明けだったから、なおさらだよ」と関係者は苦悩していた。
サラブレッドは経済動物ではあるが、その前にひとつの命である。無理をせざるを得ない状況をつくるのはどうなのだろうか。
(栗東想定班・木村拓人)
2011年10月01日
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