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馬三郎25時

あと1回、橋口厩舎に大きな波が来る!?

 さかのぼること1985年。栗東トレセンに坂路コースが完成した。それまでの競馬界の東西バランスを一気に崩し、現在も関西馬の躍進を根底から支えている重要な調教施設であることは、今となっては誰もが知っている事実。坂路調教をいち早く取り入れた橋口師が「こんな短い距離の調教で、競馬ができるんか、と言われたこともあったけどね。でも、結果を出すようになると、すぐ(坂路に)人が増えたな」と当時をしみじみと振り返っていた。

 栗東坂路の高低差は32m(後発の美浦は18m)。こう配のきつさが数々の名馬を生み出してきたと言っていいだろう。しかし、師は当初、坂のこう配そのものにはほとんど注目していなかったという。「坂がどうこうより、オレはウッドチップという素材に目をつけていたんだ。(新人調教師時代に)ヨーロッパへ研修に行ったんだけど、クッション性があって、それでいて負荷もかかる。毎日強めに乗っても大丈夫だから、これはいいってことでね」。

 最近はふがいない現状を打破しようと(?)コースで追うことも多くなった指揮官だが、使うのはDPではなく、もっぱらCW。利点の多いチップに軸足を残しつつ、試行錯誤に取り組んでいる。「調教師には3回大きな波が来る。これは(元調教師の)二分久男さんが言っていたんだけどね。オレにもあと1回、波が来ると信じて頑張ってるんだ」。1回目の大波は全国リーディングを取った90年、2回目はハーツクライが有馬記念やドバイシーマクラシックを制した05?06年だそうな。今年が3度目のビッグウエーブ到来の年となるか。

(関西デイリー・長崎弘典)

2012年02月14日