馬三郎25時

馬名にも時代の流れが

１０代から長い間音楽浸けの毎日を送っていたのに、今では全く聞かなくなってしまった。あれだけ好きだった音楽なのに。これも年を取ったということか。それが先日ロンドンで行われたエリザベス女王在位６０年を祝うイベントのニュースを見て、思わず画面に食い入ってしまった。懐かしい顔が映し出され、歌っている。何とも心地よく、すんなり音が入り、すぐにあのころのときめきがよみがえってきた。

　競馬もずいぶん様相が変わってきた。馬名がそう。当時はクラシック音楽に関する名前を少し目にしたくらいで、現代音楽に関する名前はほとんど見られなかったが、今ではいやというほ溢れている。きっと馬主さんが好きだったんだろう。こんなところに時代の流れを感じてしまう。

（美浦時計班・後藤孝男）

2012年06月06日