馬三郎25時

北海道で腕を磨く伊藤Ｊ

　ちょっとした事情から今冬の小倉で親睦を深めた伊藤工真騎手。今年は初めて函館競馬に参戦している。先週２勝を挙げたこともあり、お祝いを兼ねて連絡すると「あれ？城谷さん、いつから来るんですか」と栗東居残りのローテを熟知していながら、茶目っ気たっぷりのごあいさつ。ほどほどの下世話トークを繰り広げた後、本題へ移った。

　?どうしてまた北海道に？?の質問には「技術の向上はもちろんですが、各競馬場の特徴を把握したくて。同じ洋芝でも中京と函館では全然違うんですよね。よりパワーを要するし、ダートで結果を残してきた馬が北海道の芝で活躍する理由が理解できました」と収穫ありの様子。「芝の傷みが目立ち始めましたが、地盤がしっかりとしているので外差しオンリーになるとは思わないですし、残り２週も今まで通りインを突く競馬を心掛けたいです。先週２勝のいい流れを、そのまま札幌にもつなげたいですね」と意気込みを語ってくれた。

　「それと最近は岩田騎手と交流させてもらっているんですが、納得することが多くて、得るものが非常に大きいです。関東で少し話す機会はあったんですが、滞在で長く接してよりすごさを実感したというか…本当に勉強になります」と貴重な経験をしているようだ。次に会うのは早くても暮れの中京だが、成長した彼と再会するのが非常に楽しみ。負けぬよう、記者も何かしら成長しておかねば…。

（栗東時計班・城谷　豪）

2012年07月07日