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ブエナの回避にみるクラブ馬の海外遠征

 ブエナビスタの凱旋門賞断念はショッキングなニュースだった。古馬の強豪相手、休み明け、小回りコースという条件を考えれば2着敗退は決して悲観する成績だとは思えなかった。遠征を決定するのはオーナー、調教師であるが「凱旋門賞は古牡馬だと深い芝で59・5キロを克服しなければならず日本調教馬では厳しい。3歳牝馬なら54・5キロで出走できるので優勝のチャンスがあるとすればこのタイミング」とオークス前からオーナーサイドでは遠征に強い意志を見せていただけに、あまりにもあっさりとした回避決定には拍子抜けしたファンも多かったことだろう。

 海外遠征については様々な考え方がある。ブエナビスタのようなクラブ法人所有馬の場合「馬代金などで多額の負担がある一般馬主よりも名誉を重んじる傾向が強く、海外遠征に積極的なはず」という見方をされる場合が多い。だが実際には40人の会員がいれば全員が違う考え方を持っており、全員が納得した形で海外遠征を決めるのは難しい。「種牡馬になる牡馬と違って牝馬の場合、リスクを犯してまで遠征する価値があるのか。牝馬3冠も大きな栄誉だし、確実に賞金を獲得することも重要」という意見も当然ある。それだけに「札幌記念を勝って凱旋門賞」というローテーションは「勝たなければ遠征しない」という会員との約束だった可能性もある。

 香港やドバイのような賞金面での大きな魅力があるレースでないと、クラブ法人所有馬の遠征はなかなか難しいのかもしれない。

2009年08月28日