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SSに匹敵する才能?ウォーエンブレム

 16日のアイルランドTは今後のG?戦線を占う意味で興味深いレースとなった。結果は、昨年の共同通信杯2着馬トーセンジョーダンがツメの不安から見事に復活を果たして、今春のクラシックをにぎわせたトゥザグローリーに競り勝った。2頭ともデビュー前から?大器?と評判になっていた馬だけに、今後の飛躍につながりそうだ。

 だが上位2頭以上に強烈な印象を残したのが、豪快な末脚で3着に突っ込んだショウナンライジン。すでにキャリア54戦の6歳馬で、成績の波も激しいが、時として見せる輝きはさらに増しているように見える。登録している天皇賞・秋は出走が難しいが、若い2頭に襲いかかった鬼脚には、いずれ大仕事をやってのける予感がした。

 そのショウナンライジンはウォーエンブレム産駒。2日にはキングスエンブレムがシリウスSを勝ち、産駒の重賞勝ちは5頭で6勝。この数字自体は大したことはないように見えるが、産駒の出走頭数35頭、通算勝利数66勝の中でのこの数字は突出している。さらに準オープン以上に出世した産駒が14頭と、産駒全体の40%に達しているのだから、まさに?異能の種牡馬?と言える。

 ウォーエンブレムの種付け障害の問題は、種付け頭数06年1頭(産駒数0)、07年0頭という最悪の状況から、08年48頭、09年には69頭と完全復活が遂げられたかに思えた。ところが今春は再び5頭だけしか種付けすることができなかった。 けい養する社台スタリオンSではあらゆる手を講じて事態解決に取り組んでいるが、飛躍的な獣医学の発展があっても、サラブレッドの精神面の問題を完全に解決するのは容易ではないようだ。

 競馬の世界に「たら・れば」は禁物だが、もしウォーエンブレムがまともに種付けできていたら、サンデーサイレンスに匹敵するような種牡馬成績を残していたのではないかと、ついつい想像してしまう。

2010年10月22日