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日本の種牡馬界は両横綱の新時代へ

 3月を迎えて馬産地は本格的な種付けシーズンに突入した。02年シーズン途中にサンデーサイレンスが死亡して以降、主役不在で混とんとしていた種牡馬界だが、それから10シーズン目にしてようやく態勢が整ってきた。確固たるエースが確立されたことで、種牡馬界の“番付”がはっきりとしてきたのだ。

 東西の両横綱の地位を確立したのはディープインパクトとキングカメハメハだ。その種付け料からも、もともと横綱級の評価を得ていたディープインパクトだったが、産駒デビューまでは半信半疑の部分があった。3年目の09年は交配頭数が171頭まで減少しており、セレクトセールでの取引価格も種付け料、交配牝馬のレベルを考えると決して高額とは言えなかった。だが初年度産駒が圧倒的な成績で2歳リーディングを獲得し、クラシックにも続々と候補が名乗りを上げてくる状況に「やはりサンデーサイレンスの後継馬はこの馬だ」という認識が馬産地で完全に定着した。2?3世代目産駒も同様の活躍を続ければ、父に迫るスーパーサイアーへと昇華していく可能性も十分にある。

 実績のみで横綱の座を勝ち取ったのはキングカメハメハだ。昨年は大差でリーディングサイアーに輝き、今年も早くもV2が確実な状況。1年限りのリーディングだったアグネスタキオン、マンハッタンカフェとは趣が違う。しかもキングカメハメハは08、09年と2年連続で2歳リーディングを獲得し、昨年も2位と2歳戦で圧倒的な強さを示している。2歳時の活躍は単に仕上がりの早いだけではなく、スケジュール通りに仕上げができた丈夫さの証明でもあり、生産者に対しても大きなセールスポイントとなっている。

 サンデーサイレンス産駒のディープインパクトと非SS系のキングカメハメハ。この2頭の横綱が軸となって、発展を遂げていく態勢が出来上がりつつある。

2011年03月04日