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ケタ違いの推進力を持つトーセンレーヴ

 混とんとしている牡馬クラシック路線に、遅れて来た超大物がのろしを上げた。6日阪神のアルメリア賞を制し、2戦2勝となったトーセンレーヴだ。父ディープインパクト×母ビワハイジ、兄姉にアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ、そしてブエナビスタ。08年セレクトセールで2億2000万円で落札された、生まれながらのスーパーホースだ。これまで超高額で取引された良血馬が期待外れに終わった例は数限りなくあった。むしろ期待通りに活躍した馬はほんの数頭だったとも言える。だがトーセンレーヴは「この馬は間違いなく走る」と誰もが感じていた。

 1世代400頭以上もの生産、育成馬を抱えるノーザンファームだが、この世代のトーセンレーヴは別格の存在だった。昨年4月の時点で秋田博章場長は報道陣からの「今年の注目馬は?」という質問にちゅうちょなく「ビワハイジの子ですよ」と即答した。立場上、あまりはっきりと「一番馬」を名指しするのは難しいはずなのに、よほどほれ込んでいたからなのだろう。

 「“全身を使って走る”という表現はまさにこの馬のためにあるようなもの。肩の稼動域がすごく広く、兄たちに比べるとかなり小柄なのに、一完歩の距離は変わらない。小柄さを全く感じさせることがありません。追い出すと重心が下がるというのは走る馬の特徴ですが、この馬はキャンターの時点から重心が低くなって、すごい推進力を見せています」と秋田場長は絶賛していた。

 アルメリア賞のゴール前を見返してみると、リスポリ騎手が前のめりな姿勢になるほど首を前方下へ向けて突き出している。ゆっくりに見えるのに伸びがケタ違いなのだ。前脚を高く上げて跳ぶようなフットワークのレーヴディソールとは違うフォームだが、底知れぬ強さを感じさせる点は共通。次走の毎日杯を制すれば、牡馬路線も“一強”になりそうだ。

2011年03月11日