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驚異の柔軟性を誇るマルセリーナ

 大本命レーヴディソールの骨折で、どの馬にもチャンスが出てきたように見える今年の桜花賞。だがマルセリーナを生産・育成した社台ファームの斉藤孝調教主任は「残念で仕方がない。レーヴディソールに勝ってこそ桜花賞の価値があると思っていたし、勝てると信じていましたから」ときっぱり言い切った。それほど同馬の素質の高さにほれ込んでいるのだ。

 斉藤主任は昨春の時点から「マルセリーナは別格な存在」と語っていた。「尻尾の付け根がかゆい時に、普通の馬は馬房の壁や牧柵にお尻を押し付けてかくのだけど、マルセリーナは自分の歯でかけるのです。こんなに体が柔らかい馬は初めて見ました。それだけに乗っていても最初はフニャフニャした印象でしたが、力が付いてくるとその柔軟性が瞬発力につながって、まさにゴムまりのよう。全身を使って走るのです」と育成時代を振り返った。

 また、百戦錬磨の安藤勝騎手ですら「乗っていて最初は怖かったくらいに体が沈み込む」とコメントしている。父ディープインパクトも傑出した柔軟性と瞬発力があったが、母マルバイユも同じようなタイプでG?・アスタルテ賞など仏、伊などで11勝を挙げた。

 デビュー前に外傷を負ったためにデビューが遅れ、まだ幼さも残っているが、それだけ成長の幅を残している。「エルフィンSで負かしたノーブルジュエリーもうちの期待馬でしたが、まるで子供扱いでした。当時から2カ月が経過してさらに成長が見込めます」と斉藤主任は戴冠への手応えを感じている。

 レーヴディソールが復活してくるまで“女の時代”を支えていく圧倒的な存在は、マルセリーナ以外には見当たらない。

2011年04月08日