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ディープ2世代目はさらにブレークする!

 桜花賞でマルセリーナが父ディープインパクトへ初G?をもたらせた。2歳戦では新種牡馬最多勝利の41勝(JRAのみ)を挙げて、独走で2歳リーディングサイアーを獲得。だが年が明けるとトーセンラーがきさらぎ賞を勝ったものの、共同通信杯は4頭出走でディープサウンドが3着、フィリーズR1番人気ドナウブルーは4着、フラワーC1番人気ハブルバブルは2着、毎日杯は5頭出走で2着コティリオン、1番人気トーセンレーヴは3着、ニュージーランドTは4頭出走で4着ディープサウンドが最高着順と、重賞でひと息勝ち切れないレースが続いていた。

 種付けシーズン真っ盛りの馬産地では、この原因についてさまざまな論議を呼んでいた。「小柄で丈夫だから仕上がりが早かっただけ」「スローペースの瞬発力勝負では勝てるが、ペースが速くなり底力が試されるレースでは力不足」などの厳しい意見もあった。それだけにマルセリーナの桜花賞圧勝は“馬産地すずめ”の口をふさぐのに十分な快走だった。

 マルセリーナを育成した社台ファーム・斉藤孝主任は「確かに、早い時期に仕上がり過ぎてしまった傾向があるかもしれない。その点、マルセリーナは外傷でデビューが遅れたことが、いい方向に向いたとも言える。でも基本的にディープ産駒は能力が高く、成長力もある。これからまた快進撃が始まると思いますよ」と予想した。

 サンデーサイレンス系種牡馬はこれまで、フジキセキ、スペシャルウィークなど初年度産駒が不振のケースが多かった。これは育成、厩舎スタッフがその種牡馬の特徴を把握するのに時間がかかったためだと考えられている。ディープインパクトも今年デビューの2年目産駒はさらに評判が高い。厩舎スタッフも特徴をしっかり把握しているはずで、初年度以上の大ブレークで大種牡馬への道を歩んでいく可能性が高そうだ。

2011年04月15日