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2歳戦からいける!ダイワメジャー産駒

 今週から2歳戦がスタートする。昨年はデイープインパクトが偉大な父サンデーサイレンスを上回る初年度41勝(JRAのみ)を挙げて堂々の2歳リーデイングサイアーを獲得。ハーツクライも『奥手のステイヤー』という前評判を覆して2歳戦18勝の好成績で新種牡馬リーディング2位と、例年以上に新種牡馬が注目を集めた年でもあった。今年は159頭の産駒がいるダイワメジャーが新種牡馬の主役を務める。

 ダイワメジャー産駒はこれまでのサンデーサイレンス系種牡馬の産駒と明らかにタイプが違う。同系の最大の特徴は切れ味と瞬発力だが、産駒はパワーと気持ちの前向きさが際立っているのだ。遺伝力が強いのか、デビュー時に550キロもあった父同様に大型、骨太で、筋肉量の豊富な産駒が目に付く。

 社台ファームの東礼治郎調教主任は「春先まではそれほど目立った動きを見せておらず少し心配していたが、暖かくなって深いダートでの調教を始めると、当初はどの馬も脚が上がって走り続けるのをあきらめてしまうのに、ダイワメジャー産駒は逆に首を下げてすごい推進力を見せるようになった。スピードがあるから芝はもちろん、並外れたパワーでダートでもかなり好成績を挙げるのではないでしょか」と分析している。

 大型ながら脚元が丈夫な産駒の多いのも特徴で、仕上がりは早い。ダイワメジャーは550キロ近い巨体だったためデビューが2歳12月だったが、すぐに本格化して皐月賞制覇したように、2歳戦から能力全開することは間違いない。

 開幕週からエピセアローム(牝、母ラタフィア)、ダローネガ(牡、母カメリアローズ)がデビュー。母ダンスーズデトワール(牡)、オリービン(牡、母シャンクシー)、デアリングプライド(牝、母デアリングダンジグ)など評判馬が続々と2歳デビューしてくる予定で、昨年ディープインパクトがマークした新種牡馬勝利記録にどこまで迫れるのか、注目される。

2011年06月17日