1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

馬産地の期待大ドリームジャーニー

 宝塚記念で10着敗退したドリームジャーニー(牡7歳)の現役引退、種牡馬入りが決まった。父ステイゴールド同様に410?20キロ台の小柄な馬体ながら有馬記念などG?3勝を含む重賞7勝。“小さな巨人”として抜群の存在感を示し、ファンからの人気も父同様に高かった。

 この時期の種牡馬入り決定は、もちろん近走の成績不振が直接的な理由だが、無事に種牡馬入りさせたいという関係者の思いも強くあった。父ステイゴールドはいまや日高のエース種牡馬として君臨しており、今春は種付け料が50万円アップの250万円に設定されたが、交配頭数の抑制効果にはならず250頭近くとの交配となった。けい養されているブリーダーズ・スタリオンSは交配頭数をあまり増やさない方針を続けており、これまでの同SSでの最多交配はやはりステイゴールドが初年度の07年に記録した177頭だったのだから大幅な記録更新。馬産地からは「ステイゴールドの後継を早く」との声が上がっていた。

 父は種牡馬入り当初、奥手の競走成績、ステイヤー血統、極めて小柄な馬体、激し過ぎる気性が不安視されていたが、着実に実績を積み上げてその声を封印した。ドリームジャーニーは朝日杯FSを勝っており「奥手」ではないことを自ら証明。全弟オルフェーヴルの2冠達成も、もちろん大きな追い風になっている。他の不安点については父がイメージを払しょくして、道を切り開いてくれている。ステイゴールド産駒はむしろ小柄な方が人気が高く、その特徴を最大限に受け継いだドリームジャーニーは種牡馬として逆にその馬体が武器になりそうだ。

 母父メジロマックイーンの血が馬産界に残されることも朗報。メジロ牧場の最後の夢でもあった父子4代天皇賞制覇は実現できなかったが、牝系を通したとはいえ“6代目”で偉業が達成されるチャンスが生まれた。日本競馬の形態がもし再びスタミナ重視に転換されるようなことになれば、この血が残された意義がさらに高まるはずだ。

2011年07月01日