ふるさと定期便

ゴールドシップで奇跡が確信に!?

　デイリー杯クイーンＣもヴィルシーナが制して３歳世代のディープインパクト旋風はとどまるところを知らない。まるでサンデーサイレンスの初年度産駒がデビューしてクラシックを独占した95年をほうふつさせる。そのディープインパクト３歳世代の出走重賞Ｖを７連勝でストップさせたのが、共同通信杯のゴールドシップだった。

　ゴールドシップは父ステイゴールド、母父メジロマックイーン。３冠馬オルフェーヴルだけでなく、その全兄ドリームジャーニー、京成杯やセントライト記念を勝ったフェイトフルウォーなどこの配合で活躍馬が続出しており、馬産地では「奇跡の配合」と呼ばれている。ステイゴールド、メジロマックイーンともに激しすぎる気性だったことから、ドリームジャーニーが生まれた当初は「非常識な配合」とさえ言われた。サンプル数も少なかったことから半信半疑の生産者もいたが、ゴールドシップまでクラシック最有力候補に浮上したことで“奇跡”は“確信”となってきた。

　ステイゴールドは昨年の交配頭数が249頭と日高地区最多を記録。今春の種付け料が250万円から一気に600万円へと値上げされたほどの人気で産駒数も多くなっている。しかし、06年に死亡し産駒も期待ほどの活躍ができなかったメジロマックイーンの繁殖牝馬は、現在33頭しか繁殖生活を送っておらず、希少価値が高い。

　今春誕生予定のオルフェーヴルの全弟妹となるオリエンタルアート産駒をはじめ、ゴールドシップの母ポイントフラッグ産駒、フェートフルウォーの母フェートディヴァン産駒、ダートＯＰ馬タイセイレジェンドの母シャープキック産駒などは有力馬主によって激しい争奪戦になりそう。また今春のステイゴールドの種付けにはエイダイクイン、ヤマニンメルベイユ、メジロサンドラ、メジロシャープなどのメジロマックイーン牝馬が殺到することが予想されている。

2012年02月17日