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女傑の初子で注目チチカステナンゴ

 女傑ダイワスカーレットの初子(牝)が6日、社台ファームで誕生した。父は輸入新種牡馬チチカステナンゴで、父と同じ芦毛に出たようだ。初子にしては馬体も大きめで、母同様のパワフルな牝馬に成長することが期待される。

 チチカステナンゴは現役時に仏でリュパン賞、パリ大賞とG?を2勝して種牡馬入りしたが、血統、成績ともに突出した存在ではなく、交配頭数は初年度、2年目ともに30頭台と少なかった。だがその中から今年のドバイWCの有力馬ヴィジョンデタ(仏ダービー、香港C)を筆頭に、チチクリーシー(フォンテンブロー賞)、チナンテガ(レセルヴワール賞)など活躍馬を続出させた。日本で実績のあるグレイソヴリン系ということもあり、社台スタリオンSで一流繁殖牝馬と多数交配すれば、大ブレークの可能性も十分だ。

 繁殖入り初年度に、まだ日本での実績がない輸入新種牡馬を相手に選ぶこと自体が社台SSでは極めて異例なことだし、ダイワスカーレットほどの名牝の相手には物足りないと思っていたファンも多かった。それでもチチカステナンゴが選ばれたのは、非サンデーサイレンス系種牡馬のエース格キングカメハメハが相手だとノーザンダンサーの血量がやや濃くなる心配があるし、シンボリクリスエスやクロフネにもヘイルトゥリーズンが入っている背景もあった。また、パワータイプだったダイワスカーレットにこれらの種牡馬を交配すると“重い”印象もある。ウォーエンブレムに問題がなければ最適だったのだが、花婿探しがなかなか難しかったのだ。

 ウオッカも初年度交配相手をアイルランドに求めたように、サンデーサイレンス亡き後、日本に超大物種牡馬がいないことを象徴しているチチカステナンゴ抜てきだったようにも感じられた。

2010年03月12日