王者の座を揺るぎないものにした。「第16回中山グランドジャンプ・JGI」(芝4250m)は19日、中山11Rに10頭で争われ、昨冬の中山大障害を制したアポロマーベリック(美浦・堀井)が単勝1.4倍の圧倒的1番人気に応えて5馬身差で圧勝。スタートから一度も先頭を譲ることなく、完璧な飛越で後続を完封した。勝ちタイムは4分50秒7。先行策から盛り返すように伸びた8番人気のコスモソユーズが2着。さらに首差の3着は3番人気のメイショウブシドウ。なお、出走全馬が難コースを踏破し、完走を果たした。

「馬の状態も調整過程も順調だったので、ボク自身は緊張しなかった。しっかり乗るだけ。馬も人も余裕がありました。2番手の馬の気配は全く感じなかった」と五十嵐はサラリとしたものだ。

「きょうは余裕を持って見ていられた。五十嵐と馬との信頼関係がしっかりと伝わってきた」と堀井師は穏やかな笑顔でうなずく。向かうところ敵なしの3連勝。「暮れの中山大障害(12月20日・中山、芝4100m)が最大の目標。前哨戦を使うかどうかも含めてこれからの話だけど、現時点で課題は見当たらない。これからの障害界を背負う存在になってもらいたいね」と、さらなる飛躍を期待した。

先頭で障害を飛越するアポロマーベリック=中山競馬場

2014年04月20日