1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. ニュース

重賞特集&次情報はお任せ!
競馬新聞でPOG?!
2歳馬の調教タイムを毎日速報!→今すぐお試し

ニュース

【菊花賞】追い切り情報(1)ワンアンドオンリー

【菊花賞】追い切り情報(1)ワンアンドオンリー

 確実な良化を伝えるパフォーマンスだった。普段から調教では派手な動きは見せないことで知られる、ワンアンドオンリーの栗東坂路での最終追い切り。だが、この日は違った。2冠制覇へ完璧なデモンストレーションだ。

 鞍上には美浦から駆けつけた横山典。レースが近いことを察知したか、ダービー馬は躍動感にあふれるアクションを披露した。ダノンマックイン(6歳1000万下)をパートナーに、前半から活気のある動きでウッドチップを巻き上げる。タイムは4F53秒0-39秒2-13秒4。馬場整地前で時計のかかる時間帯だった分、ゴール前は脚が上がり気味で1Fの時計は要したが、秀逸だったのは道中の反応の良さ。同じ相手に半馬身の後れを取るなど、動きに物足りなさが残った神戸新聞杯時とは雲泥の差と言っていい。

「前走よりも格段にいいです」。追い切りを終えた横山典が胸を張る。周囲の目にも、状態の良さが伝わってくる。手綱を取った名手が自信を抱くのは当然だろう。「どちらかと言えば(レースを)使って良くなるタイプだからね。前走は休み明けの分、ケイコの動きも良くなかったが、1回使ってグンと良くなった」と主戦はきっぱりと言い放った。

 前走の追い切りでは感じさせた物足りなさも、実戦を使われた効果でしっかりと埋めた。まさしく万全の態勢と言っていい。「順調にきているので、あとはこの馬の力を引き出せれば」。2冠奪取へ、視界は限りなく広がっている。

栗東坂路で追われたワンアンドオンリー(左)。2冠奪取へ視界は良好だ

2014年10月23日