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【ジャパンC】追い切り(2)スピルバーグ

 天皇賞・秋で晴れてGI馬の仲間入り。スピルバーグは真価を問われる一戦に、変わらぬチャレンジャー精神で臨む。追い切りは美浦坂路でレッドレイヴン(4歳オープン)を3馬身ほど追走。徐々に馬体を並べに行き、最後は内から脚を伸ばしてきたキミノナハセンター(3歳1000万下)と3頭併入。4F56秒6-41秒4-14秒5をマークした。

 手綱を取った北村宏は「馬場が重かったので手応えを確かめながらの調整。この馬としてはしっかり走れていた。ここまで順調です。天皇賞の出来を維持していると思う。以前は強い調教ができず、詰めても使えなかった。今は安定して力を出せる」と状態面に太鼓判を押す。

 夏場の充電で体質が強化された。今はレース後の回復が抜群に早い。3歳春はクラシックに間に合わせようと、押せ押せで使った。ダービーで14着に大敗後、約1年2か月もの休養を余儀なくされたが、それも過去の話だ。

 藤沢和師は「新馬戦を速い上がりの競馬で差し切った。でも、3歳春のクラシックを勝つ馬は新馬を前に行って楽勝しないと。一からやり直し、やっと持てる能力を出せるようになった」と言う。今回の展望はどうか。「元気ですよ。2400mは守備範囲だと思うし、流れは遅くならないはず。前走ぐらいの脚を使えれば」と期待を込めた。

2014年11月27日