栗東トレセンで行われたムチ贈呈式で、加藤祥太(17)=栗東・庄野=は、新人王と50勝オーバーを1年目の目標に掲げた。「負けん気の強さがアピールポイントです」と瞳を輝かせる。日曜は阪神で3鞍。8Rのアリエスムーンは自厩舎の馬で「すごく真面目で、調教もしっかりとした動き。手応えはあります」とVを意識していた。

　佐賀競馬の鮫島克也騎手の次男・鮫島克駿(18)=栗東・浅見=が一番好きな馬は(GI7勝の)ウオッカ。「父が小倉の新馬戦(1着)で乗っていましたから。2番人気だったんですよね」と懐かしそうに話す。デビュー日の日曜は、その小倉で4鞍に騎乗。「(今週が終わると)小倉は夏までないので、いい結果を出せるように頑張ります」と意気込んでいた。

　唯一、美浦からデビューする野中悠太郎(18)=美浦・根本=は、日曜中山で2鞍に騎乗する。当日は地元・福岡県小倉から両親が応援に駆けつける予定になっている。「当日にならないと実感は湧かないと思いますが、デビューが楽しみです。両親にいいところを見せたい。初騎乗初勝利を目指して頑張りたい」と意欲を見せた。

　父がセイウンワンダー(08年朝日杯FS)の担当厩務員だった三津谷隼人(18)=栗東=は、デビューを目前に控えて「ようやく騎手になれたから。怖さもありますが、楽しみの方が大きいです」と笑顔を見せた。日曜は阪神で3鞍に騎乗。「新人にしか取れないし、目標は新人王。まずは1勝して目標に向かっていきたいですね」と力強く抱負を口にした。

ムチの贈呈式を終えポーズを決める(左)から加藤祥太、鮫島克駿、三津谷隼人=栗東トレセン

2015年02月27日