馬三郎25時

侮れない“クラシック”効果

　担当厩舎のひとつである小島茂之厩舎。毎週水曜日の午後は厩舎取材のために伺うが、その時に気づくことがある。厩舎の馬房で常にクラシック音楽が流れていることだ。

　私自身それほど音楽に詳しいわけではなく、曲名などはわからないのだが、聞いているとホッとした気持ちになる。馬にはどのような効果があるのか、そのあたりを阿部助手に聞いてみた。「基本的に夜中以外は全部の馬房でずっとクラシック音楽が流れています。主にはリラックス効果を求めてのことだと思いますが、特にイライラしやすい馬には効果を感じますね。それに厩舎の脇は車が通る通路になっているし、正門も近いので、普段から車が通る音が結構聞こえる環境。それだけに音楽効果は大きいと思います」と話してくれました。

　馬が走るためには小さな努力の積み重ねが大事。つくづくそう思いました。

(美浦厩舎班・塩手智彦）

2013年11月07日