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竹村浩行

思い出の厩舎の秘蔵っ子

 想定班時代に担当していた田中章厩舎は、かけ出しのころから調教師、スタッフともども、本当によくかわいがってくれた。自分の中でも思い入れの強い厩舎である。

 さまざまな馬を取材させてもらったが、中でも記憶に残っているのがカネトシディザイアだ。「なかなか走りそうだよ」と担当の二井矢助手はデビュー前から色気を持っていたほど。その言葉通り3戦目で初勝利を挙げると、紅梅Sで2勝目。そしてクラシックへと駒を進めた。距離の壁に泣いてオークスでは11着に敗れたが、桜花賞では見せ場たっぷりの4着。小柄ながら根性があり、追ってからのしぶとい伸びに魅せられたファンも少なくないはずだ。そして舞台はクラシック最後の秋華賞。「デビュー以来、最高の出来」という言葉を聞いて、可能性はあると感じていたが、結果は4着…。しかし「河内騎手は完ぺきに乗ってくれたし、馬も本当によく頑張った。悔いはない」と語る二井矢助手の表情は実に清々しく、印象的だった。

 重賞こそ勝てなかったディザイアだが、その後も息の長い活躍を見せ繁殖へ上がった。そして、初子はすでにデビューしている。同厩舎所属のカネトシディオス(父キングカメハメハ)だ。母に似て牡馬にしては小柄だが、根性があり追ってからの末脚が武器。ディザイアがなし得なかった重賞勝ちをぜひとも決めてほしいし、勝てるだけの素質は秘めている。

 (栗東時計班・竹村浩行)

2010年02月18日

著者紹介

竹村浩行

竹村浩行

1973年9月19日、神戸市出身。栗東時計班。穴馬券しか買わない破滅型。趣味は釣り(特にバス)、ゴルフ、家庭菜園、そして飲酒。芋焼酎は特に大好物。他社には負けない、レアでおいしい情報を提供していきたい。