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結果を出している一方で、意見が分かれている“栗東留学”

 G?シーズンが始まると注目はあらゆる意味で西に傾く。“栗東留学”という言葉が定着した今は美浦トレセンの関係者とですら、栗東の話題で盛り上がることが多い。今年も先週に桜花賞を目指すアパパネとロジフェローズが栗東入りして、調整を進めている。

 負荷のかかる傾斜を持つ坂路や逍遙(しょうよう)馬道のトレーニング性の高さは何度も指摘されているが「坂路は美浦に比べると高地にある。微妙な酸素の薄さも馬を鍛えるうえでは有効」(加藤征師)と、表面上の数字以上にさまざまな部分でプラス要素を持つ。

 ただ、美浦調教師には次のような意見も。「栗東に行けば、馬が鍛えられるのは何年も前からみんな分かっていたと思うよ。ただ、それをやってしまうと、馬主も栗東へどんどん流れていく。言わば“禁じ手”とも取れる技だった。今でも個人的には反対だけど流行した以上、やらない人はバカを見ることになる」。

 当然、栗東留学で結果を出している調教師を批判するわけではない。むしろ、より良い環境を生かすのは戦略のひとつ。だが一方で、意見が分かれているのも現実だ。昨年から勇退調教師が相次いでいる美浦。西高東低を改善に向かわせるという点で考えれば、論議を重ねることで意見統一を行い、全体的な底上げを狙う必要があるのかもしれない。

(関東デイリー・豊島俊介)

2010年02月23日