文元仁

馬にも花粉症があるのかな？

　つい２週間前までは、朝の気温が氷点下の“デッドゾーン”に突入していたが、３月の声を聞くと一気に春めいてきた美浦トレセン。暖かくなって体感的には楽になる一方だが、今度は花粉の襲来が気になる季節だ。

　この職業に就く前までは、花粉症の“か”の字もなかったが、近年はこの時季になると目がシパシパしたり、鼻がムズムズしたりと症状に冒されつつある。それもそのはず、厩舎周りで車を１時間駐車していようものならば、フロントガラスが真っ黄色になっている、なんて光景も珍しくない。それだけ、美浦トレセンの花粉は強力なのである。

　こうなると人間だけでなく、競走馬への影響も気になるところ。後藤師に聞いてみると「結論から言ってしまうと、あまり気にしているようなそぶりはないね。そういえば、咳をしているのはよく見るけど、くしゃみをしているのを見たことはないな」…長年この仕事に携わり、Ｇ?馬も手がけた名伯楽の言葉だけにその信頼性は高い。これで妙な勘繰りなどせず、思う存分馬券に打ち込めそうだ。

（美浦想定班・文元　仁）

2010年03月03日