石堂道生

次こそは“想い”を成就させたい…

　ビービーガルダンを追い続けて２年。函館競馬場の出張時に初めてその姿を見た時、ビビッと衝撃が走ったのを覚えている。黒光りする馬体…、ひと際目立つ迫力満点の動き…、まさにひと目惚れのひと言だった。だが、この思いとは裏腹に、馬券を射止めることができない歯がゆさが続いている。

　単勝で勝負すると２着に敗れ、軸にして馬連を買うと相手がおらず、馬券圏外という相性の悪さ。おそらくこの先、これ以上の額で馬券を買うことがないくらい買った、08年キーンランドＣの単勝馬券はいまだ捨てずに捨てられず…。そして、先週の高松宮記念が極め付け。昨年のスプリンターズＳに続き、またしても鼻差で涙を飲んだ。

　まるで口説けそうで口説けない飲み屋のおネエちゃんに、金だけ注ぎ込んでいる気分だが、そう考えると余計にタダでは引き下がれない。次走はいったん放牧に出て、函館スプリントＳを目指す予定。次こそは“想い”を成就させる…つもりだ。

（美浦時計班・石堂道生）

2010年03月31日