木村拓人

桜花賞・栗東留学組レポート

　３月に美浦から異動してきたこともあり「栗東滞在」している関東馬を担当しているが、今週はそのほとんどが目標にしていた桜花賞が行われる。ここではチラッと出走馬をリポートしたいと思う。

　まずは２歳女王のアパパネ。「ほんと順調ですよね。体は増えていると思うけど、太いわけではなくきっちり締まっている。前回より間違いなくいいですよ」と福田調教厩務員。先日の馬三郎ブログ（インターネットの馬三郎タイムズに掲載）でアパパネとの熱愛報道がされていたが、その『愛』の力を見せつけてくれる状態にありそうだ。

　ギンザボナンザは「掛かったのは外枠だったクイーンＣだけで、この枠（?番）なら折り合いは大丈夫のはず。スローペースが予想されているけど、瞬発力勝負になっても引けは取らないと思うし、むしろいいのでは。あとは無事にゴールしてくれることを祈っています」と池上助手。世間では伏兵的な評価だが、虎視眈々（たんたん）と一発を狙っている。

　そしてモトヒメは「前走後は疲れが出ましたが、その後は順調にきており、今は絶好調と言える出来にあります。枠（?番）もいいところを引けましたし、なんとか上位に食い込んでほしいですね」と平野調教厩務員。下馬評は低いかもしれないが、とにかく状態の良さが目立ち、穴気配を漂わせている。

（栗東想定班・木村拓人）

2010年04月10日