佐野裕樹

牝馬２冠のイメージはＯＫ！

　桜花賞を制したアパパネ（国枝厩舎）が、滞在先の栗東トレセンから無事に帰厩した。一部マスコミで報道されたダービー挑戦には国枝師も苦笑い。「オークスへ向かうよ」と牝馬２冠を目指すことを明らかにした。

　「今週はあふれんばかりの花が届いたよ。やっぱりうれしいね。あとはお前から『だんご』をもらえれば言うことないよ」と師はうれしさを隠せない。オークスへ向けての意気込みを聞くと「どの馬もそうだが、距離延長への対応がカギ。調教を工夫していかないとね」とすでに本番までのイメージはできあがっている様子だ。

　来週には天皇賞へ向けてマイネルキッツが栗東へ乗り込むが　「もう慣れたもの。何も心配してないよ」と師は意に介さない。もともと『栗東留学』の先駆者でもある国枝師だが、実は『栗東留学』という言葉があまり好きではない。「足りないものを補うイメージがあるんだよね。そうじゃない、分かるだろ？」と師は言う。続けて「Ｇ?を勝つと『Ｇ?プレート』がもらえるんだ。これがうれしいんだよ。今は３つ厩舎に張ってあるけど、どんどん増えればいいね。目標？来年までに７つ！」と笑顔をのぞかせた。今後も国枝厩舎から目が離せない。

（美浦時計班・佐野裕樹）

2010年04月15日