堀尾政宏

魅力ある番組（カード）が客を呼ぶ

　競馬界は春のＧ?シーズン真っただ中だが、プロ野球ではすっかり定着した交流戦が昨日から開幕した。プロ野球人気の低下に歯止めをかけるべく、数年前に始まった交流戦だが、当初は賛否両論あったものの、今では虎党の記者も年に一度しか見れないパ・リーグ勢との試合に興味津々で、今年も時間が許す限り球場へ足を運びたいと思っている。

　魅力ある番組（カード）が提供されれば、ファンが現場まで脚を運ぶのはどの時代も自然の流れで、今週、競馬界ではヴィクトリアマイルが開催される。実はこのレース、設立当初は「Ｇ?レースの無意味な乱発」とか、「繁殖シーズンのこの時期に牝馬限定のＧ?は意味がない」など、かなりの酷評を各マスコミが論じたレースで、記者も開催意義に大きな疑問を持った一人だった。しかし、少なくとも今春のＧ?でどのレースを生で観戦したいかと聞かれれば、ヴィクトワールピサとペルーサが激突するダービーと、海外遠征帰りのブエナビスタとレッドディザイアが今年初めて相まみえるヴィクトリアマイルと即答するファンが圧倒的に多いだろう。

　そして、昨今の牝馬の大活躍を見れば、ＪＲＡが５年前にこのレースを新設した先見の眼には脱帽せざるをえない。ただ、私の本命は２強でなく、別の馬の予定…。馬三郎日曜版の表紙コラム『馬券仕分け』を、紙面かインターネット版でチェックしてください。

（栗東想定班・堀尾政宏）

2010年05月13日