森田真司

今年の中竹厩舎の２歳馬はひと味違う！

　スペースの都合もあるので、早速、中竹厩舎の２歳馬を紹介…と言っても何のことだか分からない人もいるので、簡単に説明しておこう。先日発売された『ＰＯＧ虎の巻』の厩舎別コーナーに中竹厩舎を掲載することができなかったので、９日付馬三郎の“トレセン探訪・馬三郎２５時”で告知しておいたというわけなのだ。

　「今年の２歳はすべていい」と中竹師は話しているが、なかでも最も期待しているのがデボネア（父アグネスタキオン×母ヴェルヴェットクイーン・牡）。ダーレーの本格的な日本参戦の目玉となる馬で、馬主はあのモハメド殿下。血統面も素晴らしく、母は03年のドバイＷＣ馬ムーンバラッドの全妹になる。「馬っぷりがいいし、素質は間違いなく高い。クラシックディスタンスが合いそう」とのこと。早めの入厩になりそうなのも、ＰＯＧファンにはうれしい。

　『ＰＯＧ虎の巻』でも紹介されたジョーアポロン（父ネオユニヴァース×母ジョープシケ・牡）も注目の１頭。異父兄はＮＨＫマイルＣ馬ジョーカプチーノ。父がネオユニヴァースに変わり、クラシックを狙える本格的な配合となった。「牧場で見た時の印象は素晴らしかったし、もしかすると素質はジョーカプチーノより高いかも」と期待は大きい。

　オペラモーヴ（父ヨハネスブルグ×母ミスターピーズプリンセス・牝）とマリア（父ディープインパクト×母チアズフィアレス・牝）の牝馬２頭はすでに入厩済み。３回阪神あたりでの早期デビューになりそうだ。

　そのほかには、交流Ｇ?３勝馬フリオーソの半弟エルヴィスバローズ（父ディープインパクト×母ファーザ・牡）、アンシャンタン（父アンブライドルドソング×母セルティックメモリー・牝）、カイアナイト（父シンボリクリスエス×母タンザナイト・牝）、アイルトンバローズ（父アグネスタキオン×牝プリマ・牡）、グリーリーハーバー（父ミスターグリーリー×母ハーバースプリングス・牡）などの名前が挙がっていた。

　昨年Ｇ?初制覇を果たし、そろそろクラシックにも手が届きそうな中竹厩舎にぜひ注目してください。

（栗東想定班・森田真司）

2010年05月19日