栫悠太（かこい・ゆうた）

道悪上手な種牡馬は？

　嫌な季節が近づいてきた。そう、梅雨だ。ジメジメした気候は気分がめいるし、一人暮らしの身としては洗濯など、生活に大きな支障が出る。しかし、何といっても一番困るのは馬券だ。昔から“雨が降ったら勝負はするな！”なんて言われたりするが、気候に合わせてスタイルを変えられるようなら苦労はしない。雪が降ろうが、ヤリが降ろうが、買いたいものは買いたいのだ。

　しかし、少しでも的中率向上に努めなければ、気分良く梅雨明けを迎えることができない。そこで、重・不良馬場時の種牡馬ランキングを調べてみた。

芝・連対率順（05年以降で90頭以上が出走した種牡馬に限る）

１：キングカメハメハ　　25･０％
２：オペラハウス　　　　24･２％
３：ホワイトマズル　　　20･４％
４：グラスワンダー　　　18･９％
５：ステイゴールド　　　17･９％

ダート・連対率順（07年以降で150頭以上が出走した種牡馬に限る）

１：アグネスタキオン　　　　　　20･６％
１：コロナドズクエスト　　　　　 20･６％
３：フレンチデピュティ　　　　　 19･４％
４：ゴールドアリュール　　　　　19･０％
５：スウェプトオーヴァーボード　18･５％

　芝は大方の予想通り、欧州系の種牡馬が上位を占めたが、リーディング上位のキンカメが馬場を問わないというのは特筆すべきことだろう。

　一方、ダートは意外な結果が出た。芝で切れるイメージのアグネスタキオンだが、泥んこ馬場でスピードを生かせる形ならダートでも良績を残せるということか。要注目だ。

　道悪馬場もしっかり攻略して、気分くらいは快晴で過ごしていきたいものだ。

（編集部・栫　悠太）

2010年05月24日