弥永明郎（やなが・あきお）

注目馬が勝ちを意識

　オクルスが来週の京都に出走を予定していることは、オレのコラム（紙面・インサイダー情報、携帯サイト・弥永の裏話）に載せた。中舘が乗りに行くことも決まっている。気になる中間の調整だが、先週と今週の坂路での時計がいずれもエラー。きょうも松永康師が『弥永さん秘密調教をやってきました』と（もちろん冗談）言っていたが、乗った調教助手の感触では優に５０秒は切っているとのこと。馬なりで古馬オープン馬よりも速い時計を出せる馬だけに、何ら不思議ではない。来週は軽く仕上げる予定だ。

　前走後に、平地で乗るようにして息遣いを上手にする工夫をした効果か、俺も師にも、初めてこの馬の出来が良く見えるようになってきた。もともと入厩してきた当初は、性格面（馬体もそうだが）でかなり子どもで、おそらく同世代と比べても半年くらいは成長が遅い感じ。馬に近づくとすぐにトモを跳ばすじゃじゃ馬で、気軽に近寄れない。そのくせ、馬運車には全く動じず、輸送がへっちゃらなのはありがたい。これまでは希望的観測で競馬を見てきたが、来週は勝ちを意識できそうだ。

（美浦時計班・弥永明郎）

2010年05月27日