森元要輔

福島の新馬戦は見逃せない！

　鳩山首相の辞任劇で大変なことになっている永田町とは対照的に、美浦トレセンはダービーが終わったこともあり、ややのんびりムード。今週からは２歳馬の追い切りが急増している。若駒たちの予期せぬ行動に、時計をとる立場としては苦労することも少なくないが、自分だけのお宝馬を見つけられる機会も多く、１年で一番楽しい時季でもある。人馬の北海道への移動も始まっており、雰囲気はすでにローカルシーズンだ。

　今年の夏競馬の目玉は、ディープ産駒の登場と新装・函館競馬場のオープンということになるだろうが、福島競馬にも決して見逃せない変化がある。

　それは、芝1800ｍの新馬戦がもう１鞍増えることだ。去年までは除外の危険性も高かったこのこの条件だが、開催中に２レースあれば、ほぼ希望通りに出走がかなう。それに伴い、クラシックを見据えた素質馬の始動がさらに早くなりそうで、福島デビュー組のレベルも必然的に上がってくるはずだ。

　実際、奥がありそうな期待馬が続々とケイコを消化しており、新馬戦開始から、来春に向けて見逃せない戦いとなる可能性が高い。馬三郎では紙面のいたるところで２歳馬情報をフォローしていく予定なので、ぜひ皆さまには隅々までチェックしていただきたい。

（美浦時計班・森元要輔）

2010年06月04日