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コラム

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忘れてはならない新鮮な光景

 5月10日に行われた?福永洋一記念?は感動的だった。表彰式は福永親子がプレゼンターを務め、多くのファンが暖かい声援と拍手を送った。こういったイベントを通じて?伝説の天才ジョッキー?がいつまでも語り継がれることを願う。

 発起人の福永祐一Jがこう話す。「1回目は手探り。今回来てもらったファンにアンケートを書いてもらって、次回、さらにその次へと生かしたい」。パネル展示なども考えているというから、来年以降も多くのファンに集まってもらいたい。

 記者は夏の小倉出張で荒尾競馬場か佐賀競馬場へと必ず足を運ぶようにしている。中央競馬という恵まれた環境に浸っていると、平和ボケすることがある。忘れてはならない新鮮な光景をかみしめるのがまたいい。

 高知競馬場は初めて訪れた。当日行われたレースの平均頭数は7頭。さみしい限りだ。JRAに在籍していたオープン馬が未勝利馬と走る番組構成には首をかしげたが、未勝利馬が楽勝する姿に「正解なんや」と思うしかなかった。パドックで70歳過ぎのオバちゃんに声をかけられた。

 「脚が治ってればこの馬で鉄板なんがよ」。バンテージを巻いていますね。

 「なんちゃあないよ(何でもない)。兄ちゃん、ここでバンテージ巻いてない馬なんかおらんちゃ」。おばちゃんのいう歩様の乱れた鉄板馬は2番人気で快勝した。

 そんなやりとりもまた新鮮だ。ただ、若い競馬ファンの姿はほとんどなかった。3連単150円の配当では若者の心はつかめないのだろう。困ったのはマークカードだ。マルチを塗るカードがないから、買うのを諦めたレースもあった。少ない出走頭数は仕方がない。ただ、マークカードは改良の余地があるのではないか。ファン離れを心配してしまう。

 「どんな形でもいいので、このレースが続いてほしい。父が健康ならずっと一緒に高知へ来たい」とユーイチ。川田、鮫島といったジョッキーも毎年のように地元の佐賀競馬でイベントをやっている。存続が危ぶまれる地方競馬。JRAジョッキーとのコラボでどう展開していくのかを見守っていきたい。

(関西デイリー・井上達也)

2010年06月08日