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藤田浩貴

3歳ダート路線の矛盾

 6月2日に大井で行われた東京ダービーを、元中央馬のマカニビスティーが直線一気の豪脚でV。南関東3歳の頂点に立った。2歳時からひいきにしていた馬なので素直にうれしかったが、日が経つにつれて問題点も見えてきた。

 まず地方移籍の経緯だが、これは以前から言われている3歳春までダートのOP戦が少ないことに起因している。もっと厳密に言えば、千四以下のOP戦がゼロということが問題だ。先週のユニコーンSを見れば現状が一目瞭然(りょうぜん)だが、千二で2勝した馬や初ダートの馬たちが多数出馬投票をした結果、人気を集めたであろうソリタリーキングやホローポイントなどの有力馬が除外の憂き目に遭ってしまった。

 早くからこうなる可能性を想定したマカニビスティー陣営は、高額な賞金を誇る南関東のクラシックに目を向けたわけだ。結果3戦して???着の成績を収め、6000万以上の賞金を手にして、再び矢作厩舎に戻ってくる。

 2歳時から地方で走ってきた馬が勝てず、直前に中央から来た馬にクラシックをさらわれるのは…という南関東の複雑な気持ちはわかるが、ルール上は何の問題もない。成功の道筋ができた以上、来年からはこういったケースが増えるのではないだろうか。健全な形とは思えないし、JRAとしてはダートの番組、地方としては転厩馬の扱いをどうするか―。今回の件はいい問題提起になったはずだ。

(栗東想定班・藤田浩貴)

2010年06月12日

著者紹介

藤田浩貴

藤田浩貴

1982年4月12日生まれ、埼玉県出身。栗東想定班。どうにか楽に金を稼げないものか暗中模索の日々を送っている。平日は証券、週末は馬券と二足のわらじで奮闘中。この仕事をしていながらも馬券の決め手は時計でも取材でもなく血統。血液型O。