森岡健一郎

まだまだ止まらない快進撃

　普段の努力が足りないこともあってか？何をやってもうまくいかない状況が、かれこれ半年以上も続いている…。そんな?負のオーラ?出まくりの当方とは対照的に、昨年から好調なのが開業７年目を迎えた大橋厩舎だ。

　まだ重賞勝ちこそないものの、毎年コンスタントに勝利数を伸ばし、09年は開業以来最高となる24勝をマーク。「それまで１着を取りこぼしていた馬たちが順当に勝ち上がっただけのこと。特に変わったことはしていないよ」と大橋師は謙そんしていたが、馬房数を勝つのが難しいとされる今のシステムで、この数字は立派。今年も上半期を終えて13勝とまずまずのペースで折り返し、「今年中の達成は厳しい」（師）と言っていたＪＲＡ通算100勝（６月27日時点で88勝）も現実味を帯びてきた。

　躍進の原動力となっているのが、デビュー以来、負けなしのナムラタイタンだ。「兄（ナムラスピード・４勝）より小柄で、スピードももうひとつ。育成時代はあまり目立つ存在ではなかったから、正直ここまでくるとは思わなかった」と師もこの快進撃に驚きを隠せない。来週のプロキオンＳで７連勝を狙うが「徐々に体つきはしっかりしてきたけど、まだまだ良くなる余地を残しているからね。こんなところでは負けられない気持ち」と重賞すら単なる通過点といった感触だった。

　この勢いを当方にも少しは分けてほしいものである。　

（栗東想定班・森岡健一郎）

2010年07月03日