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武山修司

オグリのおかげで今がある

 筆者が就職活動をしていた1990年は「バブル絶頂期」で売り手市場だった。企業は学生の青田買いに走り、「うちの会社に来てくれれば10年後には年収1000万は約束できます」と誘われたこともあったが、最後は内定をもらった2社に絞り込んだ。一部上場の企業で働き「金と安定」を取るか、前者より給料が高くはないものの、競馬専門紙で「夢」を取るかを迷った。当時は競馬の認知度が高くなく、親の希望は言うまでもなかったが、暮れの有馬記念で馬券が外れたら一部上場、当たったら予想センスありとみて、競馬専門紙に就くと説得して馬券を買わせた。

 買い目はメジロライアンとメジロアルダンのメジロ、奥平厩舎の親子丼・枠連3?4を一本で勝負。結果は天皇賞・秋6着、JC11着後の「終わっている馬」と一番最初に見切ったオグリキャップが勝ち、2着はメジロライアンが入線。予想は外れたが、当時は馬連がなくオグリがアルダンと同じ4枠に入っていたため、馬券は大当たり。結局この業界に入った。

 3日にオグリキャップが逝ってしまった。今の仕事はつらいこともあるが、やりがいがあって楽しい。あの時、オグリが4枠に入っていなかったら、筆者はどのような人生を送っていたのだろうか?。マイルCSではバンブーメモリーとの壮絶な叩き合いをハナ差でしのぎ、連闘で臨んだJCでのホーリックスとの死闘。あの有馬記念での奇跡の復活劇は今でも脳裏に焼き付いている。一時代を築いた名馬の功績は後世に語り継がれるだろう。安らかに眠ってほしい。

(美浦想定班・武山修司)

2010年07月12日

著者紹介

武山修司

武山修司

1969年2月24日、千葉県出身。美浦想定班。温和な人柄で有名、通称「仏の武さん」。当たりの柔らかさを武器に、的確な情報を予想に反映させている。得意きゅう舎は尾形、奥平。蛯名、江田照騎手と親交が深い。