森岡健一郎

夏を快適に過ごせるかは馬券次第…

　梅雨が明けたこともあるが、とにかく今週の栗東トレセンは暑かった。これだけ気温が上がると、30代半ばの思考回路は低下するばかり。気力、体力ともに半減で、夏バテするのもおそらく時間の問題だろう。

　もちろん、これはサラブレッドも同じ。目の周りが黒くなって夏負け気味の馬がいれば、人間同様に熱中症を起こした馬もいるらしく、この時季は体調を維持するだけでも大変だ。

　入社当初、夏場に厩舎をのぞくと、たいていは扇風機の前に大きな氷柱が置いてあったものだが、今となってはそれもほんのわずか。改装工事が終わった栗東のある厩舎では「少しでも負担がかからないように」とのことで、天井にミストやエアコンが設置（どれもオプション。値段はウン千万円）されており、暑さ対策にも近代化が進んでいるようだ。

　当方だけかもしれないが、夏をいかに快適に過ごすかは週末の馬券次第…。寂しい話だが、時代は進んでもこれだけは昔から何ひとつ変わっていない。

（栗東想定班・森岡健一郎）

2010年07月25日