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オグリは心の中で生き続ける

 あのころの方が競馬場は熱かったかもしれない。当時はバブル景気。オグリキャップは地方の笠松から中央に移籍し、重賞6連勝を飾るなど、一気にアイドルホースとなった。筆者は上京したばかり。競馬好きになったきっかけをつくってくれた、ありがたい?馬だった。

 どこかで地方出身者の自分と重ねて応援していた。競馬場にも足を運んだこともあった。ラストランとなった90年有馬記念は、生で見ることはできなかったが、テレビの画面を通して、劇的な勝利に感動した。部屋で“オグリコール”をし、自然と涙が流れ落ちた。後にも先にも競馬で泣いたのはこのときだけだ。

 そんな好きだったオグリが7月3日に急死。聞いたときはショックだった。種牡馬として産駒には恵まれなかったが、自分の青春時代に夢と希望を与えてくれた名馬。寂しさがこみ上げてきた。

 7月29日は種牡馬生活を送った北海道・新冠町で「お別れ会」が行われ、平日にもかかわらず、約800人が参列したという。筆者は仕事の都合で行けなかったが、職場から冥福を祈り、衰えない人気にも驚いた。

 縁があって競馬記者になった。何年か仕事を続けると、落ち込むこともあるが、そういうときはオグリキャップを思い出す。闘志をむき出して、多くのファンを魅了した雄姿。今でもオグリは心の中で生き続け、元気を与えてくれている。

(関西デイリー・中江 寿)

2010年08月03日