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堀尾政宏

忘れられないデカ顔の貴公子

 今夏、オグリキャップ、スーパークリークという歴史的名馬が相次いでこの世を去った。競馬ブームの火付け役となったオグリの功績については、多くを語るまでもないと思うが、どちらかと言えば“アンチ・オグリ派”だった記者にとっては同期・スーパークリークの生涯も忘れられないのだ。

 武豊の初GI制覇となった菊花賞で一躍スターホースになったが、そこに至るまでの過程は実に波瀾万丈。幼少期は左前脚が外向していたことで、当歳と翌年夏のセリでは買い手がつかなかった。ようやく秋に810万という安値で購買されたものの、度重なる体調不良や骨折で、春はクラシックの舞台にすら立つことができなかったのだ。

 秋初戦の神戸新聞杯は3着(当時はトライアル指定なし)で、京都新聞杯(5着までに優先出走権)は不利の連続で6着に敗れた。これで菊花賞への出走は絶望的になったと思われたが、レース当週に回避馬が出たことで大舞台に立つことができた。ガクエンツービート(同じ賞金順)との、滑り込み出走馬同士でのワンツーという歴史的決着になったのだ。

 次走の有馬記念は3位入線も、斜行で失格となったが、その後は史上初の天皇賞秋→春連覇を達成した『デカ顔の貴公子』。天才・武豊に「僕の原点」と言わしめたほどの“スピードを兼ね備えた生粋のステイヤー”が、今後出てくることはないだろう。

(栗東想定班・堀尾政宏)

2010年09月25日

著者紹介

堀尾政宏

堀尾政宏

1972年1月6日、愛知県出身。栗東想定班。きゅう舎取材と過去のレースをもとに、緩急自在の予想がモットー。得意レースは500万、1000万のダート戦。特に最終レースでは無類の集中力を発揮する。血液型0。(ラジオ関西解説者)